地球はごちそう(子ども)
地球には太陽、海、大地からのたくさんの恵があります。
いろいろな生き物はみんなその恵で育てられています。
物語は、この大切な地球をみんなで大切にしようと語りかけます。

赤文字部分が変わります


(表紙)
(裏表紙)

 

じゅんちゃん におくる
せかいで たった いっさつの えほん

6さいのおたんじょうびおめでとう!
ともだちたくさんつくってね!

200511
パパとママより

(表紙裏)
(中表紙表)

 

(中表紙裏)
(1)

 

いのうえ じゅんこ ちゃんのすむ ほしが
いつまでも うつくしく ありますように

地球は ごちそう

村 ひさき 作・絵

クリエイトア・ブック

(2)
(3)

 

わたしたちの すんでいる ちきゅうには
ごちそうが たくさん。

じゅんちゃんの くらしている 太田市にも、
ナナの まわりにも、
さっちゃんや とおるくんの ところにも、

たくさんの どうぶつの うえにも、
そらを とぶ とりたちにも、
つちの なかの むしたちにも。

きたにも みなみにも、
ひがしから ずうっと にしにも。

ちきゅうは ごちそう そのもの。

 

(4)
(5)

ちきゅうの ごちそう、
それは たいようの あふれるひかり。

ひかりの つぶ かがやきながら
じゅんちゃんに まいおりて、

 

(6)
(7)

 

じゅんちゃん
きらきらつぶつぶ たっぷり たべて
からだの なかから げんき こぼれる。

(8)
(9)

もっと ちきゅうの ごちそう、
それは うみ。

うみの ゆらゆら おと リズム、
あおさ ひろさ どーんと おおきさ。

じゅんちゃん みんな のみほして
きもち ぴかぴかに なっていく。

 

(10)
(11)

 

まだ ちきゅうの ごちそう、
それは だいち。

ふっくら つちの あたたかさ。
びっしり つづく たくましさ。
ずしんと ふかく あつみが あって。

じゅんちゃん じっくり あじわうと
つよい ちから あふれだす。

 

(12)
(13)

つぎの ごちそう、
それは くもと あめ。

つめたい みずの うるおいが
からだじゅうに ひろがって、

ふわふわ くもが
むね いっぱいを くすぐると、

じゅんちゃん つやつや すきとおって ゆく。

 

(14)
(15)

 

まだまだ ごちそう、
それは き き き。

みどり きみどり ふかい あお、
まるい さんかく とげとげ ぎざぎざ。

じゅんちゃん ぱりぱり ほおばると
みどりの かおりで みたされる。

 

(16)
(17)

さらに ごちそう、
それは いしと きのみと はな はな はな。

じかんを かけて つくられた
まるい かたち、ふしぎな かさなり、うつくしい いろ。

じゅんちゃん つい てに とって
さわった かんじ しりたくなるね。

 

(18)
(19)

 

うれしいね、たくさんの ごちそう。
すごいね、ちきゅう。

でも・・
こんなに いっぱい ごちそうに なって、
じゅんちゃん
ナナも さっちゃんも とおるくんも、
ちきゅうの みんなが たべて たべて、

ちきゅうは
なくならないかな?
いたくないかな?
ないてないかな。

 

(20)
(21)

ひとりひとりが、

じゅんちゃん
ナナも さっちゃんも とおるくんも、

ちきゅうを たいせつに する きもちを
わすれなければ いいのかな?

ごちそうに なった うれしさを
ありがとうの ことばと たいどで
つたえたら どうだろう。

 

(22)
(23)

 

いま さいの じゅんちゃん
ちきゅうに やさしい ことを かんがえたら、

きっと ちきゅうは わらって くれる。

ナナや さっちゃんや とおるくん
みんなの たくさんの おもいが あつまったら、

きっと ちきゅうは げんきで いられる。

じゅんちゃん
ナナも さっちゃんも とおるくんも、
みんなが ちきゅうの いろいろを
むだに しなければ、

きっと
ちきゅうは かがやきながら うちゅうに うかぶ。

 

(24)
(25)

さあ
だから、
つづきの ごちそう、
ちきゅうの デザートを どうぞ。

ちきゅうの デザート、
それは にじと ゆきと かみなり。

ゴロゴロ びっくり。
つめたさ さっぱり。
きれいに うっとり。で、

じゅんちゃん にじいろに そまって ゆく。

 

(26)
(27)

 

つづきの デザート、
それは つきと ほし。

よぞらに ながれる ほしぼしの メロディー。
ほわんと あかるい つきの しきしゃ。

じゅんちゃん しずかな ひびきに みみ すます。

 

(28)
(29)

さて
ちきゅうの のみもの、
かわと たきは いかが。

ながれが つづく ここちよさ。
おとの はしる きもちよさ。

じゅんちゃん くくっと のみながら
やさしさ すうっと かんじてる。

 

(30)
(31)

 

さいごの ごちそう、
それは おおきな おおきな ごちそう、
くうき。

めには みえないけれど
かならず そこで みたして くれる。

ひろく おおきく ふかく
ずっと ずっと ずっと。

じゅんちゃん
ひろく おおきく ふかく
すいこんで
おいしい おいしいと しあわせに なる。

 

(32)
(33)

たくさんの ちきゅうの ごちそう。

じゅんちゃん
ナナも さっちゃんも とおるくんも、
わたしたちは かんしゃを こめて、 

いただきます。
ありがとう。

 

(34)
(35)